低スペック夫婦の日常

旦那はフリーのWebデザイナー、妻は契約社員の低スペック夫婦の日常生活を綴ったブログです

お金をかけない休日のつもりが失敗した話

先日、伊豆城ヶ崎海岸まで日帰りの旅に行ってきました。

 

低スペ妻です。

 

梅雨明けが例年に比べてものすごく遅かったせいで、

 

仕事が例年に比べて異様に少なくなってしまった旦那さんの精神状態が非常に不安定になったので、

 

とにかく旅らしきことをしたかったんですよね。

 

旅館には泊まりませんが、電車で長距離移動して、途中で駅弁食べたりなんかして

 

リフレッシュして、また明日からがんばろう!なんて気分になってもらおうと思いました。

 

伊豆までの旅費は9月に高額の不妊治療の支払いを控えているため、非常に痛いところですが、

 

クレジットカードと連携している交通系ICを使って行きましたので、現金は使いません。

 

今回の旅は、クレジットカードと交通系ICと現金2000円でやりくり?していこうと思いました。

 

現金を減らすのをなんとか避けたかったんですよね。

 

しかし、この目論見は見事外れます。

 

まずは今回の旅の目的地である城ヶ崎海岸

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ここにたどり着く前に熱海で駅弁を購入しました。

 

あじ寿司と鯛飯でひとつ700円くらいで、1400円。

 

これも交通系ICで購入しています。

 

これはあじ寿司ひとつを2人で分ければ良かったな〜なんて思いました。

 

駅弁を1人1個ずつ買うなんて、ちょっと贅沢でしたね。


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この乗ってきた伊豆急行線の中で食べましたが、

 

これが変わった座席で、海側はボックス席、山側はロングシートになっているので、

 

海側のボックス席でお弁当を食べていた私たちを、ロングシートに座っている人たちが見守っている形になり、ちょっと気になります。

 

城ヶ崎海岸の駅。ログハウス風です。
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城ヶ崎には有名な吊り橋があるのですが、ちょうどいいバスがなくて歩くことになりました。

 

歩くのは全然苦ではないのですが、8月の日差しがきつい。
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こんなヤシの木みたいなのが延々と続いています。

 

そしてこの人気のなさ。ちょっと怖い。

 

ようやく吊り橋のあるところまできましたが、

 

なかなか吊り橋までたどり着きません。
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海岸線の方に近い高低差が激しいルートと、山側の高低差があまりなさそうなルートを選ぶのですが、

 

海好きの旦那さんが海側のルートを選んだため、かなり過酷な道のりとなりました。


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こんなところまで降りてきて、また吊り橋のあるところまで登るという苦行。


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ようやくついた吊り橋からの眺めです。

 

まったく吊り橋の素晴らしさが伝わらない写真で申し訳ないです。写真下手なんですよね。

 

吊り橋を制覇したあと、今度は旦那さんがJRのポスターか何かでみた大室山に行こうということになりました。

 

大室山・・・私には前情報がほぼありません。「山である」ということ以外・・・

 

大室山まではバスで行けるんですが、1時間に1本のバスがちょうど出たばかりでした。

 

なので、否応なく歩くことになります。苦行再び。

 

真夏の太陽の下、遮るものが何もないんですよね。

 

ものすごい勢いでペットボトルの水が減ります。

 

途中で旦那さんの持ち水がなくなり、自販機で飲み物を買いました。

 

交通系ICが使えないので貴重な現金を使います。

 

途中、大室山まで行くバス停を見つけ、時間もちょうどよく10分後に来る、近くに小さいながらスーパーがあるという好条件で、お昼を買うことにしました。

 

このスーパーは交通系ICが使えたので、現金を使うことはありませんでした。

 

滅多に買わない菓子パンを買いましたが、ものすご〜〜〜〜く美味しく感じました。

 

そしてバスにのりました。

 

伊豆のバスは交通系ICは使えません。現金です。

 

大室山まで360円ほど。2人合わせて720円。

 

もう720円残っていれば帰りのバスに乗れるから安心だね、なんていいつつバスに揺られること30分程で大室山の麓につきました。

 

麓。そう、ここから頂上に行くにはリフトに乗るのです。

 

このリフトが片道1人250円。往復1000円ないと2人で頂上に登ることはできません。

 

帰りのバス賃を考えると、足りません。残金が1300円ほどでした。

 

「現金だけかなあ。ここまで来て登れなかったら何しに来たのか」ということで、普段積極的に人とコミュニケーションを取らない旦那さんが、珍しく売店の人に聞き込みをかけましたが、

 

当然カードも交通系ICも使えません。ATMもありません。ということがわかりました。

 

大室山のリフト乗り場で物欲しそうに上を見上げる旦那さんを見つつ、

 

じゃあもうせっかくだから売店でソフトクリームを食べようと300円程でソフトクリームを買って食べたあと、ものすごい大胆な案を旦那さんが思いつきました。

 

「タクシーが停まっているから、帰りはバスを使わずにタクシーで帰ろう!タクシーならクレジットが使えるかもしれない」

 

なるほどね〜と言いつつ、財布の残金を見るとちょうどかき集めて1000円。

 

有り金全部はたいてリフトに乗りました。40代の大人がすることか。


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後先考えずにリフトに乗って見た景色は想像をはるかに超えて素晴らしく、

 

これはリフトに乗れて良かった!とナイスなアイデアを出した旦那を褒め称えました。

 

とにかくここは素晴らしいです。2700年前の噴火と、20万年前や30万年前の噴火でできた山々も周りに見えて、悠久の時を感じます。
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旦那さんの心もだいぶリフレッシュでき、さあ帰ろうかという頃になって、問題はおきました。

 

乗ろうと思ったタクシーがクレジット対応していなかったのです。

 

こりゃもう歩いて伊豆高原の駅まで行くしかないか・・・と諦めたころ、お客さんを大室山に連れてきたタクシーが入ってきました。

 

「クレジットカードOK」の文字を旦那さんが目ざとく確認し、走ってつかまえると、

 

野沢雅子似のおばちゃんの運転手さんに、「伊豆高原まで行くの?帰りが上り方面なら伊東まで行っちゃった方がいいよ!」と言われました。

 

「いやでもいくらかかるんですか?」

 

「3500円くらいかな。でも伊豆高原なんて電車がすぐくりゃいいけど、なかなかこないんだから、伊東まで行っちゃった方がいい!1000円くらいしか違わないから!」

 

と激しく説得され、伊東まで3500円で行くことに。

 

道中、めちゃくちゃ元気にしゃべる野沢雅子(仮)。旦那さんは「はぁ、うん、あはは」などと相槌を入れていましたが8割がた何を言ってるかわからなかったそうです。

 

あれ、市役所、それはセブンイレブンね、などと定住する人でなければ特に重要でないガイドも交えて、来年のオリンピックの自転車競技の会場になることなども教えてくれました。

 

きっちり3500円くらいで伊東の駅に付き、釈然としない気持ちでクレジットで支払いました。

 

帰りのバス賃720円さえあれば、3500円も支払うことがなかったのかと思うと後悔しきりです。

 

現金を使わないようにという目的で2000円しか持って行かなかったことが仇となりました。

 

でも、旦那さんがだいぶ元気になったし、

 

私も旅行気分が味わえたのでよしとしようと思います。

 

次回はもうちょっと現金持って行こう!!

 

そして泊まろう…